2019年3月17日(日)の情熱大陸に出演される宝槻泰伸(ほうつき やすのぶ)さん。
通常我々がイメージする学習塾といえば、講師の声と鉛筆が机に当たる音しか聞こえない静かな空間では無いでしょうか。
ですが彼が経営し講師も務める「探究学舎」は、子ども達が目をキラキラと輝かせて夢中で授業に取り組んでいます。
探究学舎で学ぶ子ども達は、子どもが本来持っている素直さや探究心を失うことなく、そして何よりも楽しそうに授業に取り組み、物凄いスピードで吸収していきます。
実際に入塾された父兄のからは、
「内気で引っ込み思案だった子が積極的に発表していて驚いた!」
「暗記とか出来ない子だったのに、スラスラ話していてビックリした!」
「私が子どもの頃にこういう塾があったら、もっと勉強が好きになっていたと思います。」
等の声が多数寄せられています。
学習塾と言うくくりで見たら異常とも捉えられる空間「探究学舎」を作り出した宝槻泰伸さんを育てた父親の過去、そして京大三兄弟が育った環境について調べてみました。
これを読み終わる頃には、あなたのお子様も京大間違いなし!!かも知れません
宝槻泰伸さんの強烈オヤジ
この動画で講義されている方が宝槻泰伸さんの強烈オヤジお父様の、宝槻徹(ほうつき とおる)さんです。
ご自身も「プラトン学園」という学習塾を経営されています。
動画を再生すると分かりますが、図形(算数)の授業には全く関係ないと思われる「熊の色」の話から入っていますよね。
個性的な塾の名前、そしてYouTube動画の授業内容を聞くと、明らかに普通のお父さんではないですよね(笑)
宝槻徹さんの歴史
宝槻徹さんは国際基督教大学(ICU)を卒業後、
20代の時に三鷹で塾を経営し、10年間で多くの生徒を東大・京大・早慶等に合格させました。
30代の時には教育ソフト・ベンチャーを起業します。
パソコンを使った学習システムを開発し、それが多くの小中学校に導入されます。
それが何と、約10年で全国シェアNo1になります!
40代からは子育てと教育学の研究に専念されたそうです。
これだけの実績を出してなお研究に専念とは、恐れ入りますね(汗)
そして宝槻泰伸さんが高校三年生の時に、徹さんはプラトン学園を開きます。
当時の事を泰伸さんはこう話しています。
「怪しすぎる名前のせいで、結局3兄弟とその友達しか集まりませんでした(笑い)。
勉強法はユニークでしたね。
英語なら音読と暗唱をひたすら繰り返すのですが、その前に必ず小ネタを披露するんです。
“シュリーマン(トロイア遺跡発掘者)という18か国語を操る人の学習法が音読・暗唱法だ”といった具合です。ただやらせるのではなく、少しでも興味を持たせる。数学では三角比に関連して伊能忠敬が出てきたり、微分積分でアポロ計画の話になったり。子供は知的な感動を得ると、自然と学び勉強するようになるんですね」 引用:Livedoor News
どちらも実績など無く新規開講の「〇〇塾」と「プラトン学園」が近所にあったとしたら、プラトン学園を選ぶ人は中々珍しいかも知れませんね。
ですが興味を持たせる事を重視して子どものやる気を引き出すというのは素晴らしいですし、我々の職場でも大事なポイントだと思います。
この3兄弟が子どもの頃から、宝槻家には様々なお客様が出入りしたのだそうです。
その面々と言えば禅寺の和尚さんに始まり藍染め職人から芥川賞作家であったり、はたまた豆腐屋のおっちゃんであったり。
そういったバラエティーに富んだ徹さんの友達を家に招きコミュニケーションを取らせることによって、3兄弟達は自分の将来や、なりたい自分をイメージするようになっていったのだそうです。
強烈オヤジ宝槻徹さんの家庭教育とは?
結論から言ってしまいますと、宝槻泰伸さんが強烈オヤジから教育を受けた中で一番大切だと感じたのは、家庭で親と一緒に学ぶことだったといいます。
確かにその通りですが、その内容はとてもユニークなものです。
手段はさておきまずは○○を持たせる事!
強烈オヤジは3兄弟に歴史の漫画を読むように勧めますが、当然のように3兄弟は嫌がって読みません。
それで「1ページにつき1円の小遣いをやる!」と言うと、3兄弟はこぞって読んだそうです。
後に泰伸さんは「お金で釣るなんてひどい大人ですが、読み始めると面白くなって、最終的にはお金をもらえなくても読んでましたね。」と語っています。
やはりキッカケは何でもいいので興味を持たせるという事が大事ですね。
京大3兄弟の優秀な家庭教師とは?
3兄弟が小学校に入った頃、地頭を鍛えるために優秀な家庭教師を書い集めます。
買い集める?!
そうです。優秀な家庭教師とは「マンガ」だったのです。
そしてそれが成功すると「レインマン」や「椿三十郎」のように、子どもでも感動できるビデオを借りて見せたといいます。
マンガもビデオも勉強の敵のように思われがちですが、そこにはしっかりと強烈オヤジの計算がなされていました。
後に泰伸さんは「レインマンにはカジノシーンがあるので、ブラックジャックやポーカーを知りハマりました。その流れで囲碁や将棋、麻雀も。そのおかげで数学の確率はゲーム感覚で習得出来ました。」と語っています。
常識を飛び越えた教育方針
自宅の壁面を、名作映画のビデオや歴史本、マンガで埋め尽くすような強烈オヤジは、子ども達の知的好奇心をくすぐる事に重きをおいており、毎日学校に行くことが重要だとは思っていなかったのでしょうね。
「空いてるし安いから」という理由で、学校を休ませて海外旅行に行くこともあったのだとか。
そんな自由な環境で育った泰伸さんが地元の進学校の高校に入学した途端、猛烈な違和感を感じたそうです。
大学受験を重視していたその高校では「読書禁止!恋愛禁止!」と言われたそうで「心を動かさないっておかしい!」と思い、入学して間もなく「辞めたい」と強烈オヤジに言うと、あっさり「いいよ」と言われたそうです。
「常識とは18歳までに身に着けた偏見のコレクションである」と言ったのは、かのアインシュタインですが、まさに!と思いますよね。
常識を飛び越えているのは身内だけではない?!
ある所に、一人の男子高校生がいました。
この男子高生は勉強には目もくれず、毎日サッカーに明け暮れていました。
当然ながら試験の結果はボロボロで、偏差値5という驚異的な数字を叩き出した事もありました。
高校卒業を控えた高3の冬、男子高生は京大進学を決心します。
高校卒業後、男子高生は宝槻徹先生の元を訪ね、「京大に入りたいのでご指導お願いします!」と懇願し、指導を受けることが出来ました。
そして何と!ある時は偏差値5を叩き出したサッカー漬けだった男子高生は、無事に京大に入学するのです。
その男子高生こそ、プラトン学園 けいはんな校の大原充裕塾長なのです。
偏差値5から京大卒って…ビリギャルならぬビリメン?
いや、本当に驚きしかないですよね。
宝槻徹さんの次男三男はどう思っているのか
京大3兄弟の長男は宝槻泰伸さん。
では他の2人、次男三男はどんな方たちなのでしょう?
次男は宝槻和正さんという方で、宝槻泰伸さんが代表取締役社長を務める株式会社ワイズポケットの副社長をされています。
三男は宝槻昌則さんという方で、現在は日本におられるようですが海外で仕事をされていたそうです。
そこにまつわるこんなエピソードがあります。
中1の頃、初めての英語のテストで60点を取ったら、午前0時過ぎに寝ているところを父親にたたき起こされて、殴られながら英単語を覚えさせられたことがありました。
これで完全に英語アレルギーになりました。
数年後、オヤジは『あのときはごめん』と何度も本気で謝りましたが、私は今後もこの件を許す気はいっさいありません。
そのほかにも許せないことは多々あるし、感謝しているところも多くあります。
そんな中1のトラウマで英語嫌いになった私でしたが、父親流の家庭教育のおかげで、外国人とコミュニケーションを取ることへの恐怖感や遠慮はなくなりました。
積極性や社交性を、小さい頃から父親の友人たちとの触れ合いを通して磨いていたのが大きかったと思います。
ちなみに勤務先の新人研修でサンフランシスコに行ったとき、帰国子女を含めた英語をしゃべれる同期が現地の人とコミュニケーションを取れなかったのに、私ともうひとりの英語が苦手なはずの人が積極的に英語で話しかけていたことがあります」(次男)。 引用:東洋経済
宝槻徹さんの意外な一面を見たような氣もしますが、豆腐屋のおっちゃんとコミュニケーションを取った成果が表れていますよね。
いや、もしくは禅寺の和尚様の方かな?←
宝槻泰伸さんの意外な一面
こちらは宝槻泰伸さんのYouTubeです。
勉強だけでなくて歌もお上手ですよね。
しかもただ普通に歌うのではない所がまた(笑)
プライベートでは宝槻圭美(ほうつき たまみ)さんという綺麗な奥様と、二男三女の5人のお子様がおられるようです。
きっと5人のお子様達も頭脳明晰になるのでしょうね。
探究学舎の子どもたちの目がキラキラしているのはなぜ?
この動画を初めて見た時、発展途上国の子ども達の笑顔が目に浮かびました。
食事も教育も行き届かず、経済的にも恵まれていない国の子ども達というのは、先進国で便利な生活が日常の人々から見れば「かわいそう」に見えるのかも知れません。
ですがそういった国の子ども達に限って目がキラキラしていて感情を全身で表現し、身体の内側から無邪気に笑っていて、生きている事を喜び楽しんでいるように見えるんです。
「本来の子どもって、こうだよなぁ」
そんな事を思いながら探究学舎の動画を見ていました。
大人に比べて人生経験の少ない子どもというのは好奇心の塊ですから、
「あれは何?」
「これは何でだろう?」
という疑問が尽きないのは当然の事ですよね。
つまり、根源に「知りたい!」という欲求があるのが子どもです。
「知らないことを調べられる!知れる!分かる!」という環境の中で自力でそれをクリア出来た時、子どもは自己肯定感に満たされます。
ですが、
「そんな事も知らないの?」
「忙しいんだから自分で調べなさい!」
「ちゃんとお手本通りにやりなさい!」
なんて言われ続けたら好奇心は潰れ、自己肯定感ではなく自己否定感だけが育ちます。
もしも探究学舎のような学校ばかりなら、イジメなんていうツマラナイ事をやる子どもは居なくなるでしょうね。
そんな事に費やしている時間もエネルギーも勿体無い!もっと学びたい!そう言う子どもばかりになる、そんな氣がします。
きっと宝槻家の京大3兄弟も、こんなキラキラ目をして楽しく学んで来たのでしょうね。
まとめ
子どもに限らす言えると思いますが、人間は知らないことを恐れる生き物ですよね。
UFOや幽霊、死後の世界等、未知や未経験な事だから恐怖を感じるのです。
そして人間は「知る」事に成長や喜びを感じる生き物でもありますよね。
だからこそ、インターネットがここまで浸透したのではないか?とも思います。
子どもは未来の可能性の塊ですから、無限に湧いてくる好奇心や探究心を潰す事なく、伸び伸びと楽しみながら成長させてあげたいと思います。
そのためにはまず興味を持たせる事!ですね。
最後に、宝槻泰伸さんが強烈オヤジについて書かれた書籍をいくつかご紹介しておきますね。
こちらは探究学舎の授業内容について書かれた書籍になります。
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