本格的な天体観測とは違い、タイミングさえ合えば少し広い場所で肉眼でも見られるのが流星群の良いところです。
そうは言っても、どうせ見るなら綺麗な流星を沢山見たいと思うのは皆さんも同じですよね?
そのためには空が広く見渡せて、なるべく人工的な光が少ない場所で見るのがおすすめです。
九州・沖縄地方といえば、近代的な都市と自然豊かな町が混在していて魅力的なエリアではありますが、上記の条件に合うおすすめスポットはあるのでしょうか?
光害マップを確認したところ、暗くて黒いエリアは比較的多いように見受けられました。
「光害マップ」や「暗くて黒い」の意味をご存知無い方は、先に以下をご参照下さいね。
九州・沖縄地方の星空事情、実際はどうなのでしょうか?
ますは地図で確認していきましょう。
九州・沖縄地方の流星群おすすめスポット5選
この地図で左上に位置する長崎県から時計周りに佐賀県、福岡県、大分県、宮崎県、鹿児島県、熊本県の7県からなるのが九州地方です。
右下にあるのが沖縄県本島です。
(スペースの都合と私の技術不足で全部掲載出来ず申し訳ありません)
九州・沖縄地方は自然豊かで美味しいお酒と食べ物の宝庫!という個人的なイメージを持つ私ですが、星空に関してはどうでしょう?
光害マップを参考に、九州・沖縄地方で流星群をガッツリ見られるスポットを探してみます。
この画像をご存知無い方のために、一言だけ簡単な解説をしますね。
これは「光害マップ」と言いまして人工的な光、すなわち街灯等の人工光の明るさを表した画像です。
光の色の意味は、以下の画像を御覧ください。
つまり、黒が一番暗い場所で赤に近付くに連れて明るくなっていくという事になり、赤ければ赤いほど流星群や星を見るのには適していないという事になります。
それを踏まえて光害マップを見ると、やはり大都会の福岡県周辺は光害が凄い事になってますね。
大分県南部、熊本県南部、宮崎県あたりが狙い目でしょうか。
沖縄県も本島は光害がありますので、離島に行くのがベターですね。
という訳で、星空のプロが厳選した九州・沖縄地方の流星群おすすめスポットを5つ、ご紹介していきますね。
大分県の流星群おすすめスポット くじゅう花公園
出典:くじゅう花公園
大分県竹田市久住町にあるくじゅう花公園です。
くじゅう花公園は500万株もの花と満天の星を1度に楽しむ事が出来ますので、シーズンには大変混雑する大人気スポットです。
近くには全国的に有名な由布院温泉を始めとした温泉が沢山あり、日帰り入浴や宿泊先に困ることもないので気兼ねなく流星群を見られると思いますよ。
くじゅうの花公園は8:30~17:30まで、最終受付は17:00となっておりますのでお気をつけ下さいね。
くじゅう花公園へのアクセス
方面 ルート 所要時間 大分市内から ホワイトロード~野津原~長湯経由 約60分 福岡・佐賀方面
から九重インター~四季彩ロード
~やまなみハイウェイ~瀬の本経由約50分 北九州方面から 湯布院インター~やまなみハイウェイ~瀬の本経由 約60分 熊本・鹿児島
方面から熊本インター~ミルクロード~瀬の本経由 約1時間30分 宮崎方面から 延岡市内~北川町~三重町~緒方町~竹田経由 約2時間 出典:くじゅう花公園
どこから出掛けても1~2時間で行けるアクセスの良さが魅力のくじゅう花公園ですが、17:30閉園では流星群は見られませんよね(汗)
という訳で、くじゅう花公園近くの流星群スポットをこっそり教えますので、地図を頼りに出掛けてみて下さいね。
この場所でも標高818mありますから、星空の近くで流星群を浴びられますよ。
宮崎県の流星群おすすめスポット 五ヶ瀬ハイランドスキー場
宮崎県西臼杵郡五ヶ瀬町にある五ヶ瀬ハイランドスキー場です。
標高1420mという高地にあり、九州随一の天体観測スポットとしても有名です。
北西から西にかけて小高い山があるのですが、それ以外は本当に素晴らしい眺望です。
天体写真愛好家の中には「五ヶ瀬ハイランドスキー場の天の川は、ハワイのマウナケアに匹敵する」と言う人もいほど、素晴らしい星空に出会えます。
ただ当たり前ですがスキー場なので、冬場の通行はご注意下さいね。
五ヶ瀬ハイランドスキー場へのアクセス
宮崎県の流星群おすすめスポット 中小屋天文台昴ドーム
出典:宮崎県美郷町公式サイト
宮崎県東臼杵郡美郷町にある中小屋天文台昴(なかごやてんもんだいすばる)ドームです。
標高約1,000mに位置する昴ドームは光害もなく、空気が澄んでいて星空を見るには好条件です。
そのため「全国星空継続観察」において、夜空の暗さ部門で日本一に輝いた実績があります。
そして昴ドームから約2km先にある「スカイロッジ銀河村」ではキャンプが出来ますので、深夜に流星群を見て楽しんだあとで長距離運転せずに済むのが本当に嬉しいポイントです。
(※スカイロッジ銀河村は例年4月~10月末日までの営業)
昴ドームのホームページを見ると「頭上注意!星が降ります!」と書いてありますが、まさにその通りです(笑)
中小屋天文台昴ドームへのアクセス
アクセスも比較的容易でおすすめなのですが、天文台の利用は要予約になっています。
ですので「流星群の極大日に来たのに予約をし忘れた!!」なんて場合でも流星群を見逃さないために、天文台近くのおすすめスポットの地図を貼っておきますね。
残念ながらトイレはありませんが、車を停めるスペースはありますので万が一の時には活用して下さい。
熊本県の流星群おすすめスポット 荻岳展望所
熊本県阿蘇市波野大字中江にある、荻岳(おぎたけ)展望所です。
標高843mの荻岳は阿蘇山の東側、大分県との県境付近にあります。
ちょっと運転技術は必要ですが山頂付近まで車やバイクで登ることが出来ますので、高齢の方や車椅子の方と一緒に流星群を見られますよ。
荻岳展望所へのアクセス
国道57号線の道の駅波野から道路標示に従い南に進むと荻岳ですが、Googleナビでも辿り着けないとの報告があります。
ですので以下の地図にある、中江神楽殿を目的地に設定しましょう。
萩丘展望所は以下の地図ではちょっと見切れていますが、右下の緑色のアイコンで表示されていますので中江神楽殿からの道も分かりやすいと思いますよ。
こうして地図を見ると中江神楽殿からの道は分かりやすいと思いますので、参考になれば嬉しいです。
沖縄地方の流星群おすすめスポット 石山展望台
出典:Twitter
沖縄県国頭郡大宜味村にある石山展望台です。
標高は282mですが西海岸と東海岸の両方が見渡せる絶景スポットです。
意外なことに、あまり知られていないので穴場と言えます。
日本最南端のおすすめスポットとして、空気が澄んでいて光害ゼロの波照間島も捨てがたいのですが、アクセスが大変なので石山展望台をご紹介しました。
とは言えお住まいの地域によっては、石山展望台もアクセスは大変ですけどね(汗)
石山展望台へのアクセス
駐車場とトイレも完備してます。
九州・沖縄地方の流星群おすすめスポットのまとめ
・大分県南部、熊本県南部、宮崎県が狙い目
・沖縄は離島が狙い目
・有名スポットの近くに穴場あり
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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