同い年に令和の怪物、アジアのメッシと呼ばれる久保建英という最大のライバルを持ち、その体型やプレースタイルからは「高校時代の中島翔哉に似ている」と称される現役高校生Jリーガー、横浜FCの斉藤光毅選手。
2019年U-20ワールドカップポーランド大会の日本代表メンバーは2000年生まれの選手が多い中、西川潤選手(2002年)と斉藤光毅選手(2001年)は最年少ツートップです。
斉藤光毅選手は2018年の3月に高校2年生でトップチームに2種登録されると、2018年7月21日の対FC岐阜戦の途中でJリーグ初出場を果たします。
16歳11カ月11日でのトップチームデビューは、クラブチーム史上最年少記録です。
その試合では親子とも言える35歳もの年齢差のキングカズ、三浦知良選手と2トップを組み、Jリーグ史上最大年齢差の同時出場として世界的に話題になりました。
最年少記録と共に若くして数々の結果を出している斉藤光毅選手ですが、そこに慢心という言葉は見つからず、常にサッカーが上手くなる事を追い求めている純粋なサッカー小僧のように見えます。
類まれなるセンスやマインドはプレーの随所に現れており、共にプレーするチームメイトや監督に絶賛されています。
そんな現役高校生ながら世界で活躍するサッカー小僧、斉藤光毅選手とは一体どんな人物なのでしょう?
プロフィールや経歴とともに、これまで共にプレーした選手達の声を集めてみました。
動画もありますのでお楽しみに♪
出典:ゲキサカ
斉藤 光毅選手のプロフィール
出典:JLEAGUE.JP
名前 斉藤 光毅(さいとう こうき)
出身地 神奈川県
生年月日 2001年8月10日
身長/体重 170cm/61kg
血液型 A型
利き足 右
スパイク アディダス ネメシス19.1
ポジション MF(ミッドフィールダー)
背番号 9
所属チーム 横浜FC
今回のU-20日本代表ではミッドフィールダーとして招集されていますが、FC横浜ではフォワード、アタッカーとして活躍しています。
身長は170cmと小柄ですがその反面、俊敏な動きで相手を翻弄できます。
ボールコントロールも柔らかく、天性のカンの良さを感じさせますね。
パスもドリブルもうまく点もとれる上、得点感覚は抜群です。
ペナルティーエリア内での落ち着きも素晴らしいです。
チームへの犠牲心を忘れず、なおかつ目に見える結果も貪欲に追い求める姿は、とても17歳には見えないですね。
でも斉藤光毅選手本人は、ゴールへの欲で状況判断が疎かになってしまう事もあることを反省し、自分なりの課題にしているようです。
斉藤 光毅選手の経歴
W杯出場権獲得出来ました!
自分自身のプレーは決していいとはいえませんでしたが残り二試合、チームとしても個人としても成長し、アジアの頂点に立ちたいと思います! pic.twitter.com/l2IIGh66fz— 斉藤 光毅 (@koki_saito_1143) 2018年10月29日
2008年~2013年
川崎市立白幡台小学校 犬蔵SC
2014年~2016年
川崎市立犬蔵中学校 横浜FCJrユース
2017年~2018年
神奈川県立新栄高等学校 横浜FCユース
2018年3月~8月
横浜FC(2種登録)
2018年9月~
横浜FC(プロ契約)
犬蔵SCから横浜FCアカデミーを経て、2018年7月21日の対FC岐阜戦でチーム最年少でトップチームデビューし、プロ契約に至りました。
プロ入り初得点は2019年4月3日のVS愛媛FC戦でしたから、本当につい一ヶ月前ですね。
4月7日のVSアビスパ福岡戦でプロ入り後初の先発出場を果たします。
横浜FCには言わずと知れたキングカズこと三浦知良選手や松井大輔選手が在籍しています。
松井大輔選手は2004年、三浦知良選手に憧れ追いかけ入団した京都パープルサンガからフランスのル・マンにレンタル移籍したのですが、松井大輔選手が加入して間もなくル・マンは2部の中位から1部昇格圏の2位まで一気に浮上しました。
その中心となって活躍した松井大輔選手は「le soleil du Mans (ル・マンの太陽) 」と呼ばれ、当時はとても話題になりました。
我々にはつい最近のように感じる出来事ですが、これって斉藤光毅選手が3歳の頃の話ですね(笑)
そんな人達と同じチームでプレーして、世界レベルのものを沢山吸収して欲しいと思います。
斉藤 光毅選手の日本代表歴
U-16日本代表
U-16インターナショナルドリームカップ(2017年)
U-17日本代表
国際ユースサッカーin新潟(2017年)
FIFA U-17ワールドカップ(2017年、怪我で離脱)
U-18日本代表
第24回リスボン国際トーナメントU18(2018年)[15]
SBSカップ 国際ユースサッカー(2018年)
U-19日本代表
メキシコ遠征(2018年)
AFC U-19選手権(2018年)
ブラジル遠征(2018年)
U-20日本代表
欧州遠征(2019年)
FIFA U-20ワールドカップ(2019年)出典:Wikipedia
U-16インターナショナルドリームカップでは大会MVPと得点王を獲得し、優勝に貢献する大活躍を見せてくれましたね。
その後の度重なる怪我での離脱は正直言ってもったいないと思いますが、きっとその経験を今後の糧にしてくれると思います。
何より誰より、本人が一番悔しかったでしょうからね。
斉藤光毅選手に関するインタビュー
動画は2019年4月21日に行われた、2リーグ・ジェフユナイテッド千葉戦のハイライトです。
この試合で斉藤光毅選手は途中出場すると、自身のプロ入り後2点目となるゴールを決めるのですが、それを間近で見ていた松井大輔選手は
「シュートもすごくうまいし、自分の形を持っている。試合をこなすごとにだんだん強くなってきた。性格的にもすごい真面目だし、大きく成長するんじゃないかな。本当にいい選手だよね。」
出典:SoccerKing
と絶賛していました。
さらに松井大輔選手は、
「光毅に一番必要なのは、試合経験を積み重ねること。今はカズさん(三浦知良)や自分みたいな先輩、イバやレアンドロ・ドミンゲスみたいな外国人選手と一緒にやるのがすごく大事。18~19歳になった時にJ1とか上のレベルに行くのもいいことだと思います。そこでまた悩むかもしれないけど、うまく乗り越えて行ってほしいですね。」
出典:SoccerKing
とエールを贈っていました。
松井選手の話に出てきたレアンドロ・ドミンゲス選手(ブラジル出身)は斉藤光毅選手に対し、
「若い頃のネイマールに似ている。近い将来、欧州へ行くことになる」
と、これまた絶賛しています。
ブラジル人お墨付きの和製ネイマールって凄くないですか?
そしてこの日の対戦相手であるジェフユナイテッド千葉の佐藤寿人選手は、
「17歳で若いとか、試合に出ているだけでは何の意味もない。今日のゴールのように数字に残る活躍をしたかどうかが全て。今日の斉藤くんは本当に素晴らしい得点を決めた。そこに注目してほしいと僕は思います。」
出典:SoccerKing
と斉藤光毅選手を厳しい目線で見つめつつも、その実力と結果を認めたコメントを残しています。
この試合を見に来ていた日本代表の森保一監督は
「ハングリーにプレーしている。そういう若い選手がどんどん出てきてほしい」
出典:SoccerKing
と斉藤光毅選手のゴールへの執着心や姿勢を評価するコメントを残していました。
そう言われた斉藤光毅選手は「ありがたいです」と、満面の笑みで応えたそうです。
斉藤光毅選手のコメント
レアンドロ・ドミンゲス選手に「若い頃のネイマールに似ている」と言われて
「(ドミンゲスに)褒められることは素直に嬉しいです。でもそう言われているだけじゃダメ。自分がボールを持って仕掛けることができるかどうかが大事。相手がデカい方がやりやすいので、今大会はやりがいがあります」
横浜FCの先輩でありライバルでもある三浦知良選手について聞かれて
「カズさんは偉大な人なので、行動や言動の1つ1つを吸収して自分のいいところにできたらすごくいい。いろいろアドバイスももらっているので、全てが刺激になっています」
同期の久保建英選手について聞かれて
「僕には同い年の(久保)建英という存在がいます。アイツが結果を残したら危機感が生まれますし、“俺はこんなんしていていいのか?”、“もっとやらないといけないんじゃないか?”という気持ちがわいてくる。前に進む原動力の1つになっています。
この年代辺りから、チヤホヤされる可能性はありますが、そこで調子に乗ったり、勘違いをすることはしないように意識をしていますし、建英はそういう締める存在としてもでかいとは思いますが、自分も信念をしっかり持って、動じないことが大事だと思います」
出典:NumberWeb
謙虚さと素直さを持ちつつ、常に自分への厳しい視線を忘れていないですよね。
本当に17歳?って思います。
私が17歳の時なんて謙虚さも素直さも無く、他人への厳しい視線ばかりでしたから(汗)
2019ワールドカップU-20ポーランド大会の日本代表全メンバーの詳細や試合日程、テレビ放送予定やスタジアム等の情報が知りたい方は↓↓↓をクリックして下さいね。
U-20ワールドカップポーランド2019日本代表メンバーと試合日程
※随時更新中です
まとめ
斉藤光毅選手を語る時、溢れる才能の話題は当然として、どうしても若さや記録の話題は避けて通れません。
ですが個人的に一番驚いたのは自己管理能力です。
もう一人の自分になって自分自身を管理することをメタ認知と言いますが、わずか17歳で当然のようにメタ認知が出来ているのが本当に凄いです。
そしてそこには久保建英選手という大きなライバルの存在もあり、危機感や向上心をかき立ててくれているのでしょう。
今大会、2019年ワールドカップU-20ポーランド大会では、その存在感を思いっきり示して欲しいです。
今後も斉藤光毅選手から目が離せませんね!
コメント