高さと強さを持ち合わせ、なおかつ攻撃の起点にもなれるセレッソ大阪の瀬古歩夢(せこ あゆむ)選手。
16歳11カ月でトップデビューし、18歳10カ月27日でJ1デビューを飾った瀬古歩夢選手は自身の事を「あまり緊張しないタイプ」と分析していて、その落ち着いたプレーは指揮官からの信頼も厚いようです。
J1のデビュー戦となったセレッソ大阪VS松本山戦の後、セレッソ大阪のロティーナ監督は「歩夢は素晴らしいセンターバックです。彼の年代を考えたら驚きに値する能力を持っている」と絶賛しました。
さらには対戦相手である松本山雅の反町康治監督も「あんなに若くていいセンターバックがいたとは知らなかった。両足蹴れるし、速いしね」と驚きながら称賛を贈ったそうです。
ここだけ読むとただのエリート選手にしか見えませんが、瀬古歩夢選手にも苦悩の時期がありました。
むしろそれがあったからこそ、今の瀬古歩夢選手が存在するのかも知れませんね。
敵将も絶賛するほどの瀬古歩夢選手の苦悩とは、一体何だったのでしょう?
輝かしい経歴と共に見てみましょう!
画像出典:ゲキサカ
瀬古 歩夢選手のプロフィール
出典:ゲキサカ
出身地 大阪府
生年月日 2000年6月7日
身長/体重 183cm/72kg
血液型 不明
利き足 右
スパイク ナイキ ティエンポレジェンド7
ポジション DF(ディフェンダー)
背番号 4
所属チーム セレッソ大阪
瀬古歩夢選手も黄金世代と言われる、2000年産まれの「00世代」ですね。
最近は高身長のサッカー選手が多いので驚きませんが、183cmって結構大きいですよね。
各国のDFの平均身長で183cm以下なのは
コロンビア代表 180cm
コートジボワール代表 179.8cm
ブラジル代表 181.5cm
スペイン代表 183cm
ですから183cmもあれば、世界に言っても見劣りしない身長と言えるでしょう。
瀬古 歩夢選手のサッカー歴
明日韓国から日本に帰国します。今大会わ優勝することができなかったけどいい経験が出来たんでよかったです。次に活かせるように日々努力していきます。日本にかえったら千葉県に移動して代表キャンプがあるのでハードやけどがんばります。 pic.twitter.com/HQ2mQz0o8S
— 瀬古歩夢 (@ayumucrz) 2015年8月24日
セレッソ大阪U-12
セレッソ大阪U-15
セレッソ大阪U-18
セレッソ大阪 2種登録 2016年~2018年10月
セレッソ大阪 プロ 2018年10月~
瀬古歩夢選手はセレッソアカデミー出身のセレッソ一筋、いわば生え抜きでU-15の頃から日の丸を背負ってきました。
元々の性格もさることながら、若い頃から大舞台で経験を積んできたからこそデビュー戦でも緊張せずに、落ち着いた自分らしいプレーが出来たのでしょうね。
結果がどうであろつと、経験は財産ですね。
瀬古歩夢選手の日本代表歴
U-15日本代表
AFC U-16選手権・予選(2015年)
バル・ド・マルヌ U-16国際親善トーナメント(2015年)U-16日本代表
U-16インターナショナルドリームカップ(2016年)
AFC U-16選手権(2016年)
COPA UC 2016(2016年)U-17日本代表
バツラフ・イェジェク国際ユーストーナメント(2017年)U-19日本代表
メキシコ遠征(2018年)
AFC U-19選手権(2018年)
ブラジル遠征(2018年)U-20日本代表
欧州遠征(2019年)FIFA U-20ワールドカップ(2019年)
出典:Wikipedia
U-15から日の丸を背負ってきた瀬古歩夢選手は、2016年のAFC・U-16選手権では守備陣の大黒柱として参加します。
当時チームの指揮をとった森山佳郎監督からも信頼も大きく、全ては順調のように見えました。
ところが、翌年のU-17ワールドカップはケガで出場が出来なくなります。
守備の要を欠いたチームもラウンド16までは進んだものの、イングランドにPK戦で破れ敗退してしまいます。
瀬古歩夢選手の味わった屈辱と学びとは?
出典:ゲキサカ
ケガで悔しい思いをした瀬古歩夢選手は2018年、AFCU-19選手権の初戦である北朝鮮戦、瀬古歩夢選手は浦和レッズの橋岡大樹選手とセンターバックのコンビを組みました。
そこで失点に絡む痛恨のミスを犯してしまったことによって、スタメンを外されてしまいます。
U-20ワールドカップ出場がかかった準々決勝、開催国のインドネシア戦ではヴィッセル神戸の小林友希選手にポジションを奪われてしまいました。
勝負の世界ですから仕方ないとは思いますがねぇ…
この時、瀬古歩夢選手は壮絶な屈辱感に打ちひしがれたといいます。
その時のインタビューがこちらです。
「自分で招いたミスで失点したのが全て。大舞台でああいったミスをしたのは初めて、そこからスタメンを外されたのも初めてでした。センターバックはミスをしたら代えられることがよく分かった。あの悔しさは自分の中に今も強くありますし、そこからまた浮上しようとここまでやってきた。今年になってJ3、ルヴァン杯と少しずつステップアップしてきましたし、もうすぐU-20ワールドカップがある。そこに対する思いは非常に強いです」
出典:SoccerKing
レギュラーでスタメンが当たり前だった瀬古歩夢選手にとって大舞台で自分のミスによる失点、スタメンを外されたこと、全てが初めての経験だったのでしょう。
どんなにキャリアがあっても結果を残してきても、「CBはミスをしたら代えられる」という事を身に沁みて理解したのだと思います。
その悔しさを想像するといたたまれない気持ちになりますが、敗者の気持ちを知る事は人生においてとても重要な事です。
他人の痛みを知り体験している人は、思考に奥行きが出来ますからね。
瀬古歩夢選手はしっかりとそれを自身の成長に活かしていて、「流石!」の一言につきます。
その思いを胸に、U-20 ポーランド大会でも大活躍してほしいですね。
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U-20ワールドカップポーランド2019日本代表メンバーと試合日程
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まとめ
どんなにキャリアを積んでも結果を残しても、たった一度のミスで状況は一変する。
敗者の気持ちを知り、屈辱を味わい、自責の念にかられる。
ですが、これらを経験して這い上がってきた人間は、とてつもない強さを手に入れていると思います。
「ケガもミスも必要なことだった。あれがあったから今の瀬古歩夢がいます!」
U-20ワールドカップポーランド大会のインタビューで、こう答える瀬古歩夢選手の勇姿を見たいですね。
みんなで応援しましょう!
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